グラフィックデカールデザイナーのつぶやき


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バイク用グラフィックデカールの真髄は、「スポンサーのプロモーション」にあると思う。

本来レース用バイクは走る広告です。

レーサーは広告主のために走っている。

だから、バイク用のグラフィックは、スポンサーをより引き立たせなければならない。

 

デザインがスポンサーロゴを邪魔することがあってはならない。

私がデカールをデザインする際に、入れるロゴをまず依頼主に決めていただくのは、そのためでもあります。

 

単純だけどロゴを入れれば入れるほど、かっこよくなり、デザインはロゴを引き立てるよう、シンプルになる傾向に。

スポンサーロゴが無数にぺたぺたと貼ってある車両が無性にカッコよく見えるのは、巨額なレース資金を動かす自身の「速さ」や「強さ」の反映だからに他ならない。

 

が、現在のバイク業界を見てみると、「走る広告」、ワークスライダーとして活動できているライダーはほんのひと握りにしかすぎないですよね。

その多くはエンジョイライダー。

 

私にオーダーをしていただいている方は、スポンサーからのサービスや商品の提供を受けている場合もあるけど、そうではない方が多数を占めます。

では、スポンサーロゴはなしで・・・!となると、デザインはとたんに難易度があがる・・・スリックタイヤでトライアルのセクションに挑むぐらいの難易度。

本来スポンサーを引き立たせるためのグラフィックに、スポンサーロゴがないのは本末転倒なのです。

なので、お気に入りのパーツメーカーやお世話になっているショップ名などをいれていただいています。

 

余談ですが、とある依頼主から指示されたスポンサーロゴは、メジャーなタイヤメーカーやパーツメーカーはひとつもなく、聞いたこともないショップ名やサーキットの施設名でした。

日頃本当にお世話になっていると思われる名称だけを入れたのでしょう、その精神に感服しました。

本来のスポンサーロゴのあるべき姿だと思いました。

 

ただ、メジャーなロゴを入れてカッコイイのは間違いないですし、マイナーなロゴを入れる場合はひとつひとつのデータ作りに大変手間がかかることも間違いないので、私は前者をオススメしますが(爆)
デカールがカッコよくなると速く走れるようになりますしね。

 

ロゴはai形式(ベクターデータ)でご用意いただけると助かります。

メジャーどころはそこそこ対応が可能です。


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